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葬儀の種類・形式について
◆ 葬儀の種類
葬儀をしない(直葬) | 葬儀を行うことには法的な義務はありませんので、葬儀をしないことも可能です。 葬儀をしない場合も、亡くなった場所からの搬送・納棺・安置・死亡診断書の提出と火葬埋葬許可書の取得と火葬が必要となります。 従って葬儀社への依頼が必要になり費用もかかります。 この場合、身内だけで火葬に臨みますが、火葬時に僧侶にお経をあげていただくこともできます。このような葬儀を「直葬」と呼ぶこともあります。 |
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「葬儀」と「告別式」 | 本来、「葬儀」と「告別式」は別のものです。 「葬儀」は故人の冥福を祈って遺族や近親者によって行われる宗教的な儀式です。 一方、「告別式」は、友人や知人が故人と最後のお別れをする儀式です。 以前から、「葬儀」と「告別式」は一連で行われるようになっています。 また最近では、葬儀よりも通夜の方が会葬者が多くなるという逆転現象も増えてきていますので、通夜の時に告別式を行うようなことも今後は考えられるでしょう。 |
「社葬」と「個人葬」 | 会社の社長や会長などが亡くなった時や、社員が殉職した時などに会社が主催して行う葬儀が「社葬」です。 これに対して、会社ではなく遺族が主催して行う一般的な葬儀が「個人葬」です。 遺族と会社が合同で行う場合は「合同葬」といいます。また、葬儀は会社以外の団体が主催することもあります。 これらを総称して「団体葬」といいます。 |
「密葬」と「家族葬」 | 密葬」と「家族葬」はどちらも主に親族や親しい者だけで行う葬儀ですが別のものです。 「密葬」は「本葬」とセットで行う葬儀です。故人が有名人であったり、社葬など多くの会葬者がいる場合には、まず親族や親しい者だけで葬儀を行うことがありますが、これを「密葬」と呼びます。 そして後日、一般の参列者を招いた「本葬」を行うのが一般的ですが、最近では故人や遺族の意向により、「密葬」のみ行うケースも多くなっています。 これに対して、「家族葬」は単独で行う葬儀です。家族や親しい友人など少人数で行います。通常は、通夜も親族・友人中心に行い、親しい者だけで気兼ねすることなく行えるので、故人とのお別れに重点を置いた葬儀と言えます。 しかし、葬儀には社会的な意味もありますので、他の方々のことも考えて決めましょう。 「家族葬」を行う場合、会葬者だけでなく他の方々へも失礼のないようにお知らせをして、弔問・供花・香典などの辞退をする必要があります。 また、葬儀後に参列できなかった方々から、焼香をさせて欲しいという連絡がたくさんあるかもしれないことを考えておきましょう。 |
「仏式葬儀」 「キリスト教葬儀」 「神式葬儀」 |
「葬儀」はどの宗教で行うかによって「仏式葬儀」「キリスト教葬儀」「神式葬儀」など様々な形式があります。 また、各新興宗教にもそれぞれの形式があります。 |
市民葬 区民葬(自治体葬・規格葬) |
各種の自治体が、提供している低価格で簡素な葬儀です。 しかし、一般に福祉ではなく補助金が出ているわけではありません。自治体自身が施行を行うところもありますが、大抵は提携する一般の葬儀社が施行します。 亡くなった方か喪主が自治体に住んでいる場合に行え、葬儀を行える場所は自宅もしくは公民館や集会所などの公共の場所に限られ、一般の民営の式場では行えない場合がほとんどです。 |
「無宗教葬」 「偲ぶ会(お別れ会)」 「ホテル葬」 |
宗教者を招かずに、宗教色を抜いた自由な形で行う葬儀を総称して「無宗教葬」と呼びます。葬儀というよりも、告別式や追悼式というべき形式です。 焼香の代わりに献花を行い、祭壇には花と遺影を飾り音楽を流すことが多いようです。 無宗教で行う告別式を一般に「偲ぶ会」「お別れ会」「友人葬」などと呼びます。 |
「自由葬」 「音楽葬」 |
従来の葬儀の形式にこだわらずに自由な発想で行う葬儀を「自由葬」「プロデュース葬」と呼びます。無宗教で行う場合もありますし、そうでない場合もあります。生演奏やCDなどによって音楽を「献奏」するような、音楽を重視した葬儀を「音楽葬」と呼びます。 「葬儀」の後の「告別式」を「音楽葬」にすることもあります。 |
「自然葬」 「樹木葬」 |
海や川、山、宇宙などに散骨を行って自然にかえすことを「自然葬」と呼びます。 通常の葬儀を行ってから、遺骨の一部を、簡単な儀式と共に散骨することが多いようです。 散骨は、扱いのある葬儀社を通して依頼することができます。葬儀の後で、直接散骨専門の業者に依頼することもできます。 樹木の生い茂る森の中に、樹木を植えたりして埋葬することを「樹木葬」と呼びます。 「樹木葬」が行えるのはあくまでも墓地として登録された場所です。「樹木葬」は葬儀というよりも遺骨を埋葬する墓地の種類です。 |
「生前葬」 | 本人が生きているうちに行う葬儀で、お世話になった人に自分で直接お別れを言うことができます。 まだ故人となる前の人が主催し、自分自身の葬儀をあらかじめ行っておくもので、自分がまだ生きているうちに「お世話になった人にお礼を言いたい」「自分の決めた内容で葬儀を行いたい」という気持ちから行われます。 「生前葬」を人生の一区切りにして、新しい生活を送ろうと考える人もいます。 無宗教の「お別れ会」の形式の場合と、宗教的な葬儀を行う場合があります。 |